今月の課題 「全国統一地方選挙 考」 編集主幹 松原 清
先月号で「月」への想いの断片を記させて頂いたが、今年の中秋の名月が9月10日と書き、本来旧暦の催しなので8月にあたると誤記してしまっていた。新暦では10月10日頃が正解です。全く赤面のいたり。現在はまだ暑さが残ることが多いが、良い季節の催しだったと改めて思う。
さて、話題を「全国統一地方選挙」に移して思いを残したい。私の地元・神戸は兵庫県議と市議選の告示日(3/23)と投票日(4/9)が同じで日程的に良かったが、多くの地域が2週間のズレ。それに知事選、市長選が加わった所は大変だ。後半戦(4/16告示、4/23投票)のほうがはるかに多い。で、投票率を見ると、兵庫の県議選は39.01%で0.37%アップ、神戸市議選は40.58%で0.6%アップした。全体的には恐らく最低レベルであろう。因みに4年前の統一地方選挙では、都道府県議選が44.02%、市区町村議選45.16%、都道府県知事選47.72%、市区町村長選48.62%であった。急落する投票率に政府も指をくわえるだけでなく、選挙権を18歳以上とする法改正を2016年実施したが、衆・参議員選挙に多少の上向きがあったが、地方選挙には歯止めにもならず、急落の本当の原因を追求したのか全く怪しい限りだ。総務省の指導のもと『(公財)明るい選挙推進協会』という組織がある。先ほどの4年前の統一地方選挙の投票率もこの組織で纏めている。投票率は昭和21年以来現在迄折れ線グラフで残されており、国政に大きく関わる衆議院選は平成2年迄ほとんど70%台を堅持してきたが、それ以降すべて70%割れで、参議院選も昭和61年までは70%を4回ほど記録している。驚異的なのが統一地方選、昭和26年に市区町村議選で91.02%、市区町村長選90.14%と最高値を記録している。テレビで街頭取材を若者にしているも、絶対投票に行きますという人は殆どいない。「わからない」「興味ない」の言葉が帰ってくる。また、選挙に興味はあるが投票したい人がいないと答える有権者も増えている。今回も怪しい内部抗争的な出来事があった。奈良の知事選だ。絶対一騎打ちとすべき候補擁立で、ある要請があり立候補から降りるべき現職を押して、票を分散させてしまう暴挙に手を染めた。自民党は票が割れ、維新の会が知事を確保した。これって党自体への裏切り行為じゃないのだろうか。他の党でもこんな低級な刺客行為をするのかどうか、政治家の質が問われる。
さて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の「2類」から「5類」への移行が5月8日からと決定された。対応が季節性インフルエンザと同じとなり、入院していた知人へのお見舞いも許可されるようになるはずだ。だが、街はマスクだらけ。
全日本美術『今月の課題』の
1996~2005年を単行本に
全日本美術編集主幹 松原清 著
A5版 272頁 定価2000円