今月の課題 「パンデミックの恐怖」 編集主幹 松原 清
毎年思うようになったが、あっという間に新年・1月が過ぎた。今年はオリンピック、パラリンピックイヤーである。本来ならもっと浮き浮きしている頃なんだが…。恒例の如く、現代書道二十人展、毎日の現代の書・新春展を皮切りに各団体の新年会、書展の目白押し。やっと、本腰を入れてと思う時期になり中国武漢肺炎(コロナウイルス感染症)拡散のニュースが流れ、日本にも感染者が増えつつある。筆者はその忙しさにかまけ、関心を寄せていなかったが、1月末になって電車の中のマスク人の多さに唖然、マスクを買い求めようとしてもいずこのドラッグストアでも売り切れ。家内がストックしていた花粉用のマスクをどうにか着用した次第だ。
この前兆は昨年12月からあったようだ。中国湖北省武漢市において、病原体が特定されていない肺炎の発生が複数報告されたことに始まる。新種のコロナウイルスである可能性が高いと、WHOの発表があったが、非常体制への移行が大幅に遅れたことが、大流行への引き金となったようだ。動物から蚤を介して広がり、その動物を食べたヒトに感染するとも言われているが、ヒトーヒト感染の恐れは少ないようにWHOが初期発表したのが大きな過ちだったかもしれない。今では発症していないヒトからも感染するとのことで、対策の難度が大きくなった。ひとりから3人への感染が考えられるとも聞く。対策の遅れは鼠算式に感染者を増大させる。ウイルスの分離に成功したのが2月初め、先ずは現存する薬での効用が試されるが、簡易方法の罹患特定試薬も必要だろう。
新型コロナウイルスといえばサーズ、マーズがある。サーズは2002年11月に中国広東省から広がり、ヒトーヒト感染で2003年8月に終息するまでに8096人が感染、774人の死亡が確認されている。マーズは2012年中東地域で発症、25ヶ国1357人が感染、486人が死亡している。その後、2015年に韓国に飛び火して5000人以上が隔離、感染者183人(死亡33人)のパニックを生んでいる。
サーズ、マーズともワクチンがない。恐らく今回の新種のコロナウイルスのワクチン作製は難しいであろう。隔離と罹患特定を如何に迅速にするか、これがパンデミック(感染爆発)を引き起こさない最善の方法であろう。中国では各都市に飛び火し、既に感染者10万人を超すとの情報、フェイクニュースも飛びかっている。日本も早急に対策を講じなければオリパラの開催も危ぶまれる。
万全の感染対策を!!
*今月より、ほぼ1頁を使って紹介していた展覧会、ギャラリー欄を改め、個別欄と枠下に移行しました。12頁組を基本として、取材増加月は16頁組、年2度の合併号です。
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