今月の課題 「近くて遠い国−韓国」 編集主幹 松原 清
日本がホスト国として6月28日、29日の両日開催された「G20大阪サミット」は幾多の問題を残しながらも無事終了した。恥ずかしながら、私が参加20ヶ国の名前をまじまじと見たのは初めてのことで、G20の「G」の意味も知らなかった。「G」はGroupの頭文字で、先の「G7」「G8」も同じと聞いた。ちなみに20ヶ国には、日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、欧州連合(EU )、ロシア、中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカ共和国、オーストラリア、韓国、インドネシア、サウジアラビア、トルコ、アルゼンチン。
それに今回の招待者として、オランダ、シンガポール、スペイン(永久招待国)、ベトナム、タイ(ASEAN議長国)、エジプト(AU議長国)、チリ(APEC議長国)、セネガル(NEPAD議長国)、国際連合、国際通貨基金、世界銀行、世界貿易機関、国際労働機関、金融安定理事会、経済協力開発機構、アジア開発銀行、世界保険機関の17の国、組織が加わった。
そもそもこのサミットが始まった目的は、国際金融システム上重要な国々の間における主要な経済・金融政策上の課題を議論し、全ての国々の利益となる安定的かつ持続可能な世界経済の成長を達成するための協力を促進することであったが、世界経済に大きな影響を与える開発、気候変動、エネルギー、保険、テロ対策、移民・難民問題等の地球規模課題についても議論が拡大してきている。思い出すのは1997年の「京都議定書」と「パリ協定」。気候変動枠組条約はどうなるのだろうか、これも「G20」に組み入れられるとみていいのか、アメリカは協定離脱しており、今回気候変動の会議が開かれたのかさっぱり分からない。世界的な気候変動が起き出している現況を、世界はどう見ているのだろう。
しかし、アメリカと中国の果てしない関税合戦も一時合意が成り、小休止状態となった。が、依然として本筋では纏まる兆候はない。自由貿易の基本概念も国家間で差異が大きくなっており、世界貿易機関(WTO)の改革も叫ばれている。また、北方領土表示問題でロシアから抗議があったようだ。依然、返還交渉は大きな壁に当たったままだ。
そして、近くて遠い国韓国問題が日本を覆っている。子供達にも「反日」を日常的に教える韓国の姿勢、架空の従軍慰安婦問題、管制レーダー照射事件、募集工(徴用工)訴訟問題、天皇陛下への侮辱発言などなどで大もめ状態だが、約束を履行しない韓国に日本政府は大反発、この「G20」でも無視状態を貫き、7月4日より「友好国(ホワイト国)」から除外するとの宣言を行った。美術交流への影響は如何に。
全日本美術『今月の課題』の
1996~2005年を単行本に
全日本美術編集主幹 松原清 著
A5版 272頁 定価2000円