今月の課題 暑い夏に 編集主幹 松原 清
9月に入り、朝夕が過ごしやすくなったものの異様に湿度が高く、梅雨に逆戻りかと思うほど不快な日も何日かあった。
8月はお盆休みがあり、稼働日数が短いうえに展覧会の開催が少なく弊社の10月号(9月10日発行)の大割(ページング)が巧く進まず、最後の最後まで紹介ページが確定できない事態となりそうだった。原稿書きの余裕もない状態になったが、どうにかクリア出来て今はホッとしている。
実は、今回イレギュラーなイベントがあったことも私自身の余裕のなさに直結している。7月末から長野の驥山館で仲間10名での兎園会展に出品することが決まっていたため、その準備やら描き直し、現地での展示、懇親会が稼働日に重く乗っかることは分かっていたのだ。何とかなると、いつもの調子で軽く考え7月31日の展示に神戸から長野・篠ノ井に車を走らせた。東京~長野は割合近く新幹線だと1時間で行けるが、こと関西からは極めて遠い。車だと名神、中央道を走り約580キロ。6時間ほどかかる。
なぜ長野の驥山館で展覧会開催となったか、それは6年前に遡る。関西で近しい作家と毎年忘年会をしているが、還暦を迎えた者で賑やかしの還暦展をやろうという話が持ち上がり、親しい人も呼んで芸術サロン的な懇親会を開こうと纏まった。思いもよらず、東京他からも駆けつけてくれて還暦展は大いに盛り上がったのである。その時のメンバーは書法漢學研究会理事長の大野修作、太源書道会理事長の北野攝山、日本刻家協会副理事長の井五雲、かな作家の奥宣、そして私(松原)を含た5名。アートライフの近藤茂氏が世話役を引き受けてくれていた。会場は兵庫県民会館の小ギャラリー。私以外はすべて書作品の出品で、私は昔とった杵柄で水彩画(龍の空と孫)を出している。サロンには新世紀委員の高橋重幸氏、篆刻の河野隆氏、驥山館の川村龍洲氏ほか駆けつけてくれ、こんな集まりも面白いねという思いが残ったことも確かではある。お開き前に今度は俺のところ(驥山館)でやれよと川村氏が半分冗談で言ったひとことが、6年後に実現したのである。
あれよあれよという間に、館の広さに対応するならあと5名はいるよとなり、旧メンバーが各一人推薦することとなった。新メンバーは昭和26年卯年を中心として日本刻字協会理事長の安藤豊邨、扶桑印社委員長の稲村龍谷、書道芸術院常務理事の下谷洋子、由源社理事の福島松韻、一東書道会副理事長の深瀬裕之を加えての展覧会開催となったのである。(8/1~13)
夫々役職持ちの超多忙メンバー。よくぞサロンに全員集合出来たと思う。今後の方向性、他分野参加など開催意義は大切だ。
全日本美術『今月の課題』の
1996~2005年を単行本に
全日本美術編集主幹 松原清 著
A5版 272頁 定価2000円