| 今月の課題 「神戸全美20周年を迎えて」 編集主幹 松原 清 | ||
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新年あけましておめでとうございます。暮れの慌ただしさを何とかクリアして新しい年を迎えた喜びはまた一際感慨深いものです。旧年中の並々ならぬ
御厚情を感謝申し上げますとともに本年も宜しくお願い申し上げます。 |
ちゃんと誠意を尽くして対応すれば、作家もこちらを向いてくれると実感できたのは、東山魁夷先生の取材でした。この仕事は正に人です。人の誠意が人を動かす、ただただその思いではじめの10年をやり遂げ、そうした人の和の中、中野中氏の労で大山忠作先生と平松譲先生に発起人を引き受けていただき10周年の小宴を開催したのも昨日のことのようです。あの阪神大震災の年です。あれから10年、遅々とした足取りでしたがこの仕事を引き受けて以来、一度の休刊・合併号を出すことなく続けてこられたことが、ささやかなそして唯一の私の誇りであります。しかし、真実をさらりと言い切れる強さをまだ持ちえてはいません。美は是非の世界でなく、あいまいなベクトルの収束の先にあると思います。民衆、社会がその時代の美をつくるからです。美術紙の在り方は書くことにより、ひとつの示唆を投げかけることだと信じています。こういう見方、考え方もあるよ、と。また、真の芸術家たらんとしている作家に多く登場していただき、美術界に広く知らしめることはもちろんですが、その作家たちを見続けることが大切だと思っています。そして、将来にそんな作家達の展覧会の企画が出きればと思います。
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